MEICHIKUなんでもぶろぐ・テキスト版

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その260)

(2012/05/18 Fri)
今回のテーマは「変わった漁獲物」です。(「漁獲物」であるため、当然のことながら、海で捕れたものということに違いはないのですが...)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.12話」、「007」からは「消されたライセンス」です。

ケータイ刑事」:「・1st.12話」。「ほんなこつ、このバカちんが! 〜方言教室殺人事件」という物語。「銭形海」の1st.シリーズは、舞台を4話もかけて、8〜11話として放送したため、この物語は久しぶりに通常の物語に戻ったという印象を与えた物語となった。

英会話スクールに通う若い女性が、自分のマンションで変死体で発見された。ということでちゃんと高村さんは捜査を開始する。被害者は北海道から上京してきて間もない旭川晴海で、英会話と標準語を学べるということから英会話スクールに入ったと言うことだった。そして、遺書らしいものが発見され、毒物が入ったペットボトルが発見されたことから自殺と思われた。しかし、ちゃんは偽装をしている痕跡に気づき、他殺と判断して、英会話スクールに行って捜査を行った。

晴海の遺書は、自分が不運な人間ということが綴られていて、この先生きていく自信が無い、と記されていた。が、3日前にカラスにフンを落とされ、2日前はライターで前髪を燃やした、と記されていたが、「昨日はタコを釣ってしまった」と記されてあり、それらのことを確かめていく。

で、確かに3日間のことは事実であった。しかし、昨日のタコを釣ったというのは、講師の鮭久保真由美、生徒の明太子博と笹釜仙一と共に行き、晴海だけが蛸を釣れ、他の面々は蛸を釣れなかったということで、どうしてそれが「最悪」なのか、ちゃんは疑問に思った。

その時の様子を改めて尋ねると、誰も連れない中、晴海の釣り竿がヒットしたので、吊り上げると、ゆでタコのようなタコ(=アンドリウ鮹)が釣れて、晴海は喜んでいた。また、晴海をタコ釣りに誘ったのは鮭久保であって、晴海さんがタコ釣りが好きだと聞いたから、成城の海岸に誘ったということだった。

が、その証言によってちゃんは鮭久保の嘘を見抜いた。というのは、潮の関係で、今年の夏からアンドリウ鮹は下北沢海岸に移動して、成城の海岸ではアンドリウ鮹は捕れなくなったためだった。

また、改めて晴海のマンションに行くと、高村さんが落とし水たまりに填まって、靴が汚れたと嘆いていた。で、(落とし水たまりの)犯人を捕まえると意気込む高村さんはマンションの防犯ビデオを見る。そして手にバケツをもった人影が映っていることから、ちゃんは鮭久保の犯行を見抜いた。

鮭久保は、授業の宿題として、ある英文を訳すように宿題を出したのだった。それには「私は本当に不運な人間だ。三日前、カラスにフンを落とされた。二日前はライターで前髪を燃やした。そして、昨日は水たまりを踏んで靴を汚してしまった。最悪だ。私はこの先、生きていく自信がない。さようなら…」という英文だったが、晴海はこの中の「昨日」の部分を「そして昨日は水たまりを踏んで靴を汚してしまった」という部分を「そして昨日はタコを釣ってしまった」と訳していた。が、それは北海道の方言では正しいことだった。

鮭久保は、そこに書かれた通りのことを起こして、スポイトでカラスのフンを落とし、ライターの炎の調節を大きくしておいたが、3つ目に狂いが生じたため、晴海をタコ釣りに誘った。そして、晴海が「ラッキーカラー」という青い釣竿に、予めタコを予め繋いでおいて、晴海がヒットして釣り上げたように装ったのだった。

ということで、本来はその場所では釣れないアンドリウ鮹が釣れたというのは真犯人の仕掛けたトリックであった。

尚、「下北沢海岸」「成城の海岸」というのは、それぞれ「下北沢」「成城」という土地で、丹羽Pが成城に住んでいたが、下北沢に引っ越したということをネタにしていることである。(アンドリウ鮹は丹羽Pのことを指している。)そういう背景を理解していないと、力業によるご都合主義的な事件解決でしかないと思ってしまう物語であった。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であって、4代目ボンドの第2作(最終作)である。ボンドがCIAの友人・フィリックスの復讐のために行動した物語と言うことで、シリーズの中でも異色の作品である。その分、Qもボンドの元にやってくるなど、レギュラー・メンバーもいつもとは違った活躍を見せている物語であって、間違いなくシリーズの異色作となっている。

CIAの友人・フィリックスの結婚式に出席するためにフロリダにやってきたボンド。結婚式当日の朝、南米の麻薬王・サンチェスが現れたと言うことで、フィリックスは逮捕に向かい、ボンドも同行した。で、ボンドの機転によってサンチェスを首尾良く逮捕し、フィリックスとボンドは結婚式に向かった。

式が終わり、パーティも終わり、次の日、ボンドはフロリダを発とうとして空港に向かったが、そこでサンチェスが逃亡したと言うことを知り、フィリックスの新居に戻ってきた。そして、そこで鮫に下半身を襲われて瀕死の重傷のフィリックスと、無残にも殺された新妻・デラを発見した。

で、ボンドは新たな任務を放棄して、フィリックスの仇を取るために、独断で調査を始めた。そして、フィリックスの協力者であった地元の漁師であるシャーキーの協力で、フィリックスが襲われた場所を掴んだ。それは麻薬密売人のクレストの所であった。

ボンドはフィリックスの復讐のために感情的になっていて、フィリックスを襲った場所に潜入し、そこでサンチェスの逃亡に力を貸したCIAのキリファーを発見した。ボンドはキリファーを追いつめ、フィリックスと同様に鮫のいる所にキリファーを落として、鮫の餌食にした。

しかし、サンチェスの一味は、ボンドに協力したシャーキーを捉えていた。海辺の施設に潜り込んだのだが、サンチェスの配下の者たちに発見されて捕まり、海で大物の魚を釣り上げたときのように、シャーキーを獲物として殺し、同時に鮫と共に吊していた。更に、クレスト配下でシャーキーを殺したクライブとオリヴァーは「こいつの名前はシャーキーというんだ」と言って、気分は鮫を釣りあげたつもりになっていた。

ボンドは更にサンチェスを追っていこうとするが、MI-6は、新しい任務に向かわずに独断で行動しているボンドを問題視して、ボンドをマークしていて、ヘミングウェイ記念館の秘密基地にボンドを連れて来た。そしてそこで、一連の行動をやり過ぎとして、任地に向かうように改めて命令した。が、ボンドはそれを拒否し、辞職することを口にして、そのまま逃亡し、サンチェスを追う道を選んだ。Mはボンドに、殺しの許可証の取り消しを告げたが、逃亡するボンドを見送るだけだった。

共通点は、その場では釣れないもの(「007」では人間であるが、邪魔者ということで獲物と考えれば「釣り上げた」と言うことが出来ますから...)を釣り上げているということそれを釣り上げた人物は殺されていること(「ケータイ刑事」では事件の被害者として、「007」ではボンドが敵として倒している。)である。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では釣り上げたのは水生動物の蛸(アンドリウ鮹)が1匹であったが、「007」では水生動物の鮫と人間という複数であったこと、及び「ケータイ刑事」ではリクリエーションとして釣りを行っていたが、「007」では組織防衛のためでリクリエーションではなく防衛のために釣りが行われたということである。

次回(遂に、この連載も丸5年と言うことに達します。)も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb4f1508b60f

この記事へのトラックバック一覧


「THE CONQUEST OF EVEREST」

(2012/05/17 Thu)
表題の作品は1953年のイギリスのドキュメンタリー映画「エベレスト征服」である。日本では1954年1月に劇場公開された。1953年5月に世界最高峰のエベレストがイギリスのハント大佐率いる登頂隊(初登頂したのはエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイの2人である。)が初登頂に成功したが、本作はその登頂成功を記録したドキュメンタリー作品である。また、元々は16ミリで撮影されたものであるが、劇場公開時にはそれをアップした35ミリで上映された。

作品データを記しておくと、時間は78分、監督はジョージ・ロウ、製作はレオン・クローレ、ジョン・テイラー、グラハム・サープの3人、撮影はトマス・ストバードとジョージ・ロウの2人、ナレーターはメレディス・エドワーズである。

エベレスト初登頂の裏には、既に30年以上にわたる登頂に挑んできた人類の歴史がある。また、イギリスでは、エリザベス二世の戴冠式が行われる直前(即位は1952/2/6、戴冠式は1953/6/2)であり、イギリスは初登頂の偉業と戴冠式という2つのことで大いに盛り上がった。そういう歴史的な初登頂のドキュメンタリーということで、本作はその内容の記録という点だけも大きな価値がある。

現在では、最年少で13歳、最高齢で76歳の登頂者がいるというように、登頂者の数もかなりの数になっている(遭難者も3桁に達している。)が、これらは登頂装備の高度化、登頂技術の蓄積によるものもあるが、スポーツ感覚で楽に達成できるものでは無い。しかも、数々の困難を乗り越えての初めての達成の記録ということで、人類の歴史の偉大な1ページの記録でもある。そういう意味でも、歴史的な偉業の記録としてみておくのが宜しいかと...



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb4ab30b6831

この記事へのトラックバック一覧


「CATCH ME A SPY」

(2012/05/17 Thu)
表題の作品は1971年のフランスとイギリスの合作映画「雨のパスポート」である。日本での劇場公開1972年1月であった。新婚初夜に夫がスパイ容疑で連れ去れらた新妻が、夫を救うために立ち向かって行くコメディ仕立てのサスペンス作品である。また、フランス映画のお洒落な感覚もある所が本作のポイントである。

作品データを記しておくと、時間は92分、監督と脚本はリチャード・クレメント、撮影はクリストファー・チャリス、音楽はクロード・ボランである。そして出演は、カーク・ダグラス、マルレーヌ・ジョベール、トレヴァー・ハワード、トム・コートネイ、ベルナデット・ラフォン、ベルナール・ブリエ、たちである。

ロンドンの教会で結婚式を挙げたファビアンヌと貿易商人のジョン・フェントン。2人はルーマニアにハネムーンで旅立った。そして、首都・ブカレストのホテルでの初夜、ソ連の秘密警察が乗り込んできて、夫をスパイ容疑で連れて行ってしまった。新妻のファビアンヌはイギリス大使館に駆け込み、助けを求めた。で、モスクワに飛ぶ手続きを行った。が、空港で彼女に声を掛けた黒眼鏡の男はホテルのボーイであり、誘われるままにウィスキーを飲むと、ファビアンヌは意識が薄れていった。それは麻酔薬であって、彼女はロンドン行きの飛行機の中にいた。そして、夫・ジョンの誘拐は、ソ連の大物スパイ交換のための策謀だったと分かる。で、ファビアンヌは新しいスパイの替玉を見つけようと決心して、行動を開始した。彼女は、自分をつけてくる男を怪しいと睨み、上手く誘い込んでバスロームに閉じ込めて逃れたが、その男はイギリス情報部が彼女のボディガードとして派遣された男だった。彼はバクスターといい、ファビアンヌに本気で惚れこんでしまったことから、彼女のためなら何でもやると誓った。そんなファビアンヌを、あのボーイに化けていた男が迫ってきた。ファビアンヌはこの男を罠にはめ、交換用の替玉スパイにでっちあげようとした。が、そんな2人は東側のスパイに連れ去られてしまう。2人は何とか協力して脱出し、スコットランドを彷徨った。そこで男は正体を明かした。彼はアンドレイという名前で、ソ連で発禁の政治家の回想録などをマイクロフィルムに撮影して持ち出す運び屋だった。そして、秘密警察に追われていたブカレストのホテルで、ファビアンヌの鞄と感違いしてジョンの鞄にマイクロフィルムを隠してしまったというのだった。身を隠して転々とする間にアンドレイとファビアンヌの間には恋心が芽生えるようになっていた。その頃、ソ連は、アンドレイが持ち去ったマイクロフィムを取り戻すために、アンドレイをソ連のスパイだと名指して、ジョンとの交換を申してきた。そして、アンドレイとジョンが交換されることになる。それぞれが小型モーターボートに乗り、接近してくる2人。ファビアンヌの心は2人の間で揺れていた。2人が交換されようとした時、アンドレイがマイクロフィルムの在処を叫んだ。そして、ジョンは東から金を貰っていた二重スパイだったことが分かった。ファビアンヌは迷わずにアンドレイモーターボートに飛び乗り、ジョンのボートを体当たりで沈め、そのまま漂流していった...

部分的には「雨の訪問者」(M・ジョベールが出演している作品である。)のような雰囲気があって、それが独特の雰囲気を醸し出している。また、東西冷戦下でのスパイ合戦という展開も定番とはいうものの、色々と見せてくれている。また、コメディ的に要素というものも、笑いを取ることを狙ったのではなく、スパイスとして機能していることで、サスペンスという物語を邪魔することが無い。

ということで、フランス流のお洒落な部分と、イギリス流の上品さとが上手く纏まっていて、たっぷりと楽しめる作品となっている。じっくりと堪能しましょう。



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb3a81dd3531

この記事へのトラックバック一覧


DAVID ESSEX『ROCK ON』

(2012/05/17 Thu)
表題のアルバムは1973年に発表された彼のデビュー・アルバムである。UK出身で、ロック系で有りながらも、ポップな所のあるサウンドで人気を集めることになった彼の記念すべきアルバムである。イギリスでは最高位7位を記録している。

収録曲は以下の全11曲である。『Lamplight』『Turn Me Loose』『On And On』『Streetfight』『Rock On』『Ocean Girl』『Bring In The Sun』『For Emily, Whenever I May Find Her』『We All Insane』『Tell Him No』『September 15th』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルでデビュー曲でもある『Rock On』は、イギリスでは3位、カナダでは1位、アメリカではBillboardで最高位5位を記録する大ヒットになり、1974年のBillboard年間シングル・チャートでは17位にランクインしている。そして2nd.シングルの『Lamplight』はイギリスで7位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲の『Rock On』と『Lamplight』、更に『On And On』『Bring In The Sun』『We All Insane』『Tell Him No』という所をピックアップしておく。

『Rock On』は後にカヴァーされてヒットしていることもあって、彼の名前もそのオリジナルと言うことで知られているには知られているが、アメリカでは彼は余り知られていないのが残念なところである。ただ、本国イギリスでは'70'sから'80'sの終盤まではほぼコンスタントにそれなりヒット曲を放っている。(全英No.1ソングも'70's中盤に2曲生み出している。)

'70's初期の作品であるため、サウンドとしては軽めであるが、ポップな部分と軽めのロックがグラム系ということで、とても聴きやすいサウンドである。ということで、UKサウンド(ロック)がお好きな方にはお馴染みの彼であるだけに、その記念すべき最初のアルバムということで、しっかりとチェックしておきたい所である。



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb3a6f4e2361

この記事へのトラックバック一覧


ケータイ刑事銭形海25話(2nd.12話)[裏ネタ編]PART 7

(2012/05/17 Thu)
銭形海」の第25話(2nd.12話)「歌だ!祭りだ!芸術だ! 〜ケータイ刑事文化祭 in ゴルゴダの森(後編)」の裏ネタ編・増補の6回目となる今回は、前回に続いて「恋のケータイ刑事劇場」の部分に出てきたネタから、五代さんの名乗りの後に語られた「壁に耳あり障子に目あり」について、「哀愁」について、「ギタリスト」について、「クロード・チアリ」について、五代さんは8級の検定という「尾行」について記します。尚、「尾行」は「・21話(2nd.8話)[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/9/21付です。

壁に耳あり障子に目あり」:秘密はとにかく漏れやすい、という意味である。これは、例えこっそりと話しているつもりでも、壁に耳をくっつけてその話を聞いている者がいるかもしれず、また、障子に穴を開けて、様子を伺っている者がいるかもとれない、というところからこのような諺が生まれた。

尚、「壁に耳、障子に目」「壁に耳」「障子に目」というように短くした言い方もあるが、意味は同じである。また、類句として「石の物言う世の中」がある。

現代であれば、「壁に盗聴器、隠しカメラ」と言ったら良いのでしょうかねぇ...???

そういえば、この諺については、丹羽P作品の「東京少女 桜庭ななみ」の第1話や、「TSC東京ガール」(共に2008年の作品)に松山メアリが出演しているが、その時に「壁に耳あり、松山メアリ」と言うと、語感が良いように思ったことがあったということを思い出しました。

英語では「Walls have ears Shojis have eyes」、ドイツ語では「Mauern haben Ohren, die Shojis Augen hat」、フランス語では「Les murs ont des oreilles Shojis ont des yeux」、イタリア語では「I muri hanno orecchi Shojis ha occhi」、スペイン語では「Las paredes tienen las orejas que Shojis tienen los ojos」、ポルトガル語では「Paredes têm orelhas Shojis têm olhos」、中国語では「在牆上在耳朶螞蟻拉窗上眼有」と言う。

哀愁」:もの悲しいこと、寂しく感じる気持ちのことを言う。

特に、フィクションの世界では、これをテーマにして描いた作品が多く、映画、ドラマでは定番のテーマである。当然、タイトルに「哀愁」という言葉が入ったもの数多い。また、ずばり「哀愁」というタイトルの作品もあって、1940年のアメリカ映画「哀愁」(原題は「WATERLOO BRIDGE」)は、「風と共に去りぬ」でスカーレットを演じたヴィヴィアン・リーの主演作としても有名である。

音楽では、もの悲しいメロディの作品が数多く、やはり「哀愁」という言葉がタイトルに入った曲も数多い。(洋楽の場合、一時的に「哀愁の○○」という邦題を付けた曲が氾濫していた時期もありました...)

特に、ギタリストのクロード・チアリが1964年にはなった『夜霧のしのび逢い』は世界的な大ヒットとなり、その哀愁身を帯びたメロディから、彼は世界的に「哀愁のギタリスト」と呼ばれるようになった。

英語では「Sorrow」、ドイツ語では「Trauer」、フランス語では「Peine」、イタリア語では「Dolore」、スペイン語では「Dolor」、ポルトガル語では「Tristeza」、中国語では「哀愁」と言う。

ギタリスト」:ギターの演奏者、演奏家のことである。「ギタープレイヤー」という言い方もあるが、「ギタリスト」と言う言い方の方が一般的である。

尚、ギターにはアコースティック・ギター、エレキギターがあるが、どちらのギターの演奏者も「ギタリスト」という。但し、ベース・ギターの演奏者については「ベーシスト」と呼ばれて区別されることになる。

ロック・バンドでは花形であって、ボーカリストと共にバンドでは目立つ存在となる。そのためもあってか、ロックの世界では、有名なギタリストも多数生まれている。

一方、フォーク、カントリーなどでは(クラシック)ギターを使って弾き語りというスタイルがあるが、それをする人もギタリストである。

英語では「Guitarist」、ドイツ語では「Gitarrist」、フランス語では「Guitariste」、イタリア語では「Chitarrista」、スペイン語とポルトガル語では「Guitarrista」(但し、発音は異なる。)、中国語では「吉他演奏家」と言う。

クロード・チアリ」:1944/2/11、フランスのニース出身のタレント、ギタリスト、音楽家である。日本人とロシア人のハーフと結婚し、日本に永住し、日本に帰化したため、国籍は日本となっている。「クロード・チアリ(CLAUDE CIARI)」は生まれたときの名前であり、現在は帰化したことで本名は「智有蔵上人(ちあり・くろうど)」となっている。

フランスで16歳の時にロックバンド「レ・シャンピオンズ」を結成し、ヨーロッパで人気を獲得するが、20歳の時にソロに転向し、アコースティック・ギターのギタリストとなる。1964年の『夜霧のしのび逢い』(原題は「La Playa」)が世界的にヒットしたことから、その曲が哀愁に満ちたものだったことから「哀愁のギタリスト」と呼ばれるようになった。

1967年に初来日し、1975年に結婚して日本に永住するようになり、ギタリストとして、またタレントとしての活動を開始する。そして、1985年に日本に帰化した。尚、関西を拠点として活動をしている。

尾行」:人のあとをこっそりと、その人に気づかれないようについていくことをいう。特に警察官(刑事)が容疑者(被疑者)に対して行い、容疑者(被疑者)の行動を監視する目的で行われる。(→刑事ドラマではお馴染みのものである。)また、素行調査を行う探偵も、調査対象者に対してこれを行っている。

尚、「あとをつけていく」という行為の一つとして「ストーカー行為」があるが、「尾行」は「ストーカー」とは全く別物である。→「尾行」はあとをつけていくだけでなく、相手を監視するという行為も含まれているが、ストーカーの場合は「監視」という要件はない。また、ストーカーはされている人が「あとをつけられている」ことを認識している場合の行為を言うが、「尾行」はされている人にその認識がない状態で行われるものである。(気づかれたら、その時点で「尾行」とは言えなくなってしまう。)

英語では「Tail」、ドイツ語では「Schwanz」、フランス語では「Queue」、イタリア語では「Coda」、スペイン語では「Cola」、ポルトガル語では「Rabo」、中国語では「尾隨」と言う。



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb3a2eeeaf02

この記事へのトラックバック一覧


「LE CRIME ET SES PLAISIRS」

(2012/05/16 Wed)
表題の作品は1964年のフランス映画「危険がいっぱい」(英語タイトルは「THE LOVE CAGE」である。)で、日本では1964年6月に劇場公開された作品である。ルネ・クレマン監督、A・ドロン主演という「太陽がいっぱい」のコンビによるコメディ調のサスペンス作品である。(「太陽がいっぱい」とは、作風が全く違っている。)

作品データを記しておくと、時間は103分、監督はルネ・クレマン、脚本はルネ・クレマン、パスカル・ジャルダン、チャールズ・ウィリアムズの3人、撮影はアンリ・ドカエ、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、アラン・ドロン、ジェーン・フォンダ、ローラ・オルブライト、アンドレ・オウマンスキー、オリヴィエ・デスパ、カール・ステューダー、ソレル・ブルック、ニック・デル・ネグロ、たちである。

いかさまカード師のマークは、休暇をあるホテルで過していた。そんな彼は、ある日4人のアメリカのギャングに連れ去られた。というのは、マークがボスの妻君に近づきすぎたためだった。が、マークは何とか逃げだして、救世軍施設に駆け込んだ。しかし、ギャングは直ぐにその情報も掴んだ。マークは逃げ延びるために、たまたま施設を訪れていて、食物を施すアメリカ未亡人のバーバラの運転手として雇ってもらい、未亡人の別荘に住み込みで入った。ところがこの家には、未亡人彼女の従姉妹・メリンダと、秘密の部屋に住むバーバラの愛人・ビンセントもいた。未亡人がマークを雇ったのは、実は殺人犯であるビンセントと逃げるために必要となるパスポートを手に入れるためだった。一方、メリンダはマークを深く愛したが、マークはバーバラに強い想いを寄せていて、バーバラとこの家から逃げようと考えていた。そんなことを知ったメリンダは2人の仲を裂こうとして、ニセの電報を打った。それはバーバラが裏切る内容のもので、マークはその電報を見て激怒し、バーバラを激しく責めた。バーバラはそれを逃れようとして秘密の廊下に入った。そのやりとりを盗み聞きしていたビンセントは、バーバラを殺してしまい、続いてマークを狙ってきた。運転手の格好をしてマークに迫ってくるビンセント。銃声が轟き、1人が倒れた。が、それはビンセントだった。マークを折っていたギャングが、ビンセントをマークと間違えて射殺したのだった。で、マークとメリンダは2つの死体を処分しようとするが、メリンダの策略にハマり、マークは殺人犯として手配されることになり、別荘の秘密の部屋に身を潜め、メリンダに囲われる秘密の部屋の住人になるしかなかった...

サスペンス仕立てであるが、コメディ・タッチの演出が緊張感を完全に無くしてしまっている。試みは面白いのだが、結局そこが本作の辛いところでもあって、笑うに笑えない作品になっている。ラストの展開などはなかなか面白いのだが、緊張感がないので、「あっ、そう」的になってしまうのが残念なところである。(緊張感があってストーリーが進んでいくと、結構シニカルに感じられるでしょうし...)

また、本作はサスペンスということを楽しむよりも、A・ドロンとJ・フォンダの美男美女の動く写真集というつもりで見るのが宜しいかと...



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb30a843dc8d

この記事へのトラックバック一覧


「COURS DU SOIR」

(2012/05/16 Wed)
表題の作品は1967年のフランス映画「ぼくの伯父さんの授業」である。J・タチの一連のユロ伯父さんのコメディ・シリーズの1本である。(本作は30分弱の短編である。)日本では長年にわたって劇場公開されなかったが、1995年10月になってようやく劇場公開された作品である。尚、本作は同年の「プレイタイム」という作品の合間に撮影された作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は27分、監督はニコラス・リボフスキー、脚本はジャック・タチ、撮影はジャン・バダル、音楽はレオ・プチである。そして出演は、ジャック・タチ、マルク・モンジュ、たちである。

パントマイムの先生であるユロ伯父さんが「プレイタイム」の他の出演者たちにパントマイムを教える、というものである。それをコメディ・タッチで描いている。

J・タチが得意のパントマイムを披露することになるのだが、その内容が色々とあって、たっぷりと笑わせてくれる。特に、階段に躓くというのは傑作である。その他にも、乗馬をする、テニスをする、タバコを吸うというパントマイムが見られる。

コメディ作品という位置づけが出来る作品であるが、同時に「パントマイム」を楽しむ作品でもあり、「パントマイム」を学ぼうと思う方には教材にも成る作品ということで、これはこれでいいんじゃないですか。(元々映画「プレイタイム」の撮影中に生まれたちょっとしたことから出来た作品ですし...)



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb3087fcfb55

この記事へのトラックバック一覧


DAVE MASON『LET IT FLOW』

(2012/05/16 Wed)
表題のアルバムは1977年に発表された彼の7枚目のスタジオ・アルバムである。UK出身のシンガーソングライターであり、フォーク調からサイケデリックなサウンド、更にポップなものまでし幅広いジャンルのサウンドを聴かせる彼が放った最大のヒット・シングルを含むアルバムである。(但し、アルバムの方は特に大ヒットした訳ではない。)

収録曲は以下の全10曲である。『So High (Rock Me Baby And Roll Me Away)』『We Just Disagree』『Mystic Traveler』『Spend Your Life With Me』『Takin' The Time To Find』『Let It Go, Let It Flow』『Then It's Alright』『Seasons』『You Just Have To Wait Now』『What Do We Got Here?』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『So High (Rock Me Baby And Roll Me Away)』はBillboardで最高位89位を記録している。そして2nd.シングルが彼の最大のヒット・シングルとなった曲であって、『We Just Disagree』である。(1993年にカントリー・シンガーのBILLY DEANがカヴァーしてヒットしたことでも知られている曲である。)この曲はBillboardで最高位12位を記録している。(彼の唯一のTOP 20入りを果たした曲である。)そして、3rd.シングルの『Mystic Traveler』はチャートインしていない。

お薦め曲は、彼の代表曲である『We Just Disagree』と、シングル曲の『So High (Rock Me Baby And Roll Me Away)』と『Mystic Traveler』、更に『Let It Go, Let It Flow』と『Seasons』をピックアップしておく。

本アルバムのサウンドはカントリーをベースとしたポップなテイストと、フォーク・ロックとをバランス良く融合させたものである。派手さは無いが、メロディラインの美しさ、聴きやすい親しみやすさがある。また、彼のボーカルも味が合って、聴かせてくれている。

じっくりと聴けば味が出てくるシンガーであり、本アルバムはじっくりと堪能することで良さが分かってくるものである。じっくりと彼のボーカルに浸るというのが宜しいかと...



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb25661b0d63

この記事へのトラックバック一覧


ケータイ刑事銭形愛9話[裏ネタ編]PART 5

(2012/05/16 Wed)
今回からの「銭形愛・裏ネタ編」の増補は第9話の「歯で弾丸を受け止める男 〜ネタバレマジシャン殺人事件」に突入です。(以前にPART 4まで記しているので、PART 5からということになります。)で、サブタイトルにある言葉から、「」について、「弾丸」について、「ネタバレ」について、「マジシャン」について記します。尚、「弾丸」は「・9話[裏ネタ編]PART 1」で、「マジシャン」は「・7話[裏ネタ編]PART 7」で「手品師」として記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/3/3、5、6、7付です。

」:鳥類を除いた脊椎動物の口腔内にあり、摂取した食物をかみ砕いたり、攻撃又は防御の貯めにも使用される器官である。また、その動物の体組織の中では最も固い部位である。尚、無脊椎動物の一部にも「歯」と呼ばれる器官を有しているものがいるが、脊椎動物の口腔内にあるものとは起源が異なっているため、区別されている。

また、哺乳類では特に発達している器官であって、人間の場合は、言語の発音・発生にも関与している器官でもある。また、一本一本の歯の形は人それぞれであることから、法医学の世界では個人を特定するのにも歯の形が利用される。(特に、身元不明の遺体、白骨化した遺体の場合は、身元確認の重要な資料となる。)

主部は象牙質であり、表面の露出部はエナメル質である。また、土台となる歯茎の中にはセメント質で遮られている。

動物によって、一生の間で一組の歯が成長し続けるもの(鼠など)、人間のように幼少期の歯と成長してからの二組の歯を持つ動物、2週間程度の周期で新しい組の歯が作られる動物(鮫など)がある。

それ以外では、「歯」の形をしているもののことも言う。(例えば、「歯車」などが該当する。)

英語では「Tooth」、ドイツ語では「Zahn」、フランス語では「Dent」、イタリア語、ポルトガル語では「Dente」(但し、発音は異なる。)、スペイン語では「Diente」、中国語では「牙齒」と言う。

弾丸」:銃器から発射される飛行小物体の総称である。(簡単に言うと、ピストルで撃つ弾のことである。)また、古代中国では、小鳥を捕らえるために、弓にかけてはじき飛ばした球状の弾のこと(弾弓の弾のこと)を指した。

これは、目標物に対してダメージを与えるために様々な工夫が行われているものであって、(銃と共に)日々進化しているものである。歴史的に古い火縄銃では、球状の球であったが、空気抵抗を減らしたり、衝撃度を上げるように工夫されている。

構造は、銃によって異なるものの、現代のものは、基本的に鉛合金の弾芯に銅合金の被甲を被せた構造となっている。で、弾芯や被甲に様々な工夫が施されている。

例えば、被覆鋼弾、若しくは完全被甲弾と呼ばれる銃弾(Full Metal Jacket)は弾芯が金属の覆いで覆われているものであって、貫通性が高い銃弾である。威力を高めた銃弾としては「ソフト・ポイント」と呼ばれるものがあって、これは弾頭部分が覆われておらず、鉛がそのままになっている。(命中すると、先端部の柔らかい鉛が変形し、ダメージを大きくする。)また、弾頭部分が凹んでいる「ホロー・ポイント」と言われる弾丸も、命中すると先端部が変形したり拡張することで、対象物に対して与えるダメージが大きくなる。

殺傷能力の高い弾丸としては「ダムダム弾」というものがあるが、これは弾頭に十字の切れ込みを入れたものである。目標に到達すると、4つに分裂することで、巨売れたな貯めー時を与える。しかし、これを使用すると、人体には残酷ということで、現在は軍用としての使用は禁止されている。(ハーグ陸戦条約で禁止されている。)

また、狼男を射つための弾丸として知られている純銀弾(Silver Bullet)は、比重の大きい銀を使ったものであり、銃弾としての威力はあるが、純銀ということで高価になる。よって、一般には使われることは殆ど無く、逆にフィクションの世界で「狼男」をはじめとする怪物たちに立ち向かって行く場合にこれが登場することが多い。

英語では「Bullet」、ドイツ語では「Kugel」、フランス語では「Balle」、イタリア語では「Pallottola」、スペイン語、ポルトガル語では「Bala」(但し、発音は異なる。)、中国語では「子彈」と言う。

ネタバレ」:各種作品(小説、映画、ドラマ、マンガ、ゲームなどの創作物の作品)の内容で、物語の結末、または全体の中での重要な部分の内容を、その作品を見ていない人に対して暴露すること、またはその内容の暴露情報のことをいう。

一応、現時点ではネタバレがあると、その作品を楽しむことが十分に出来なくなってしまう、とされているが、一部の推理小説を用いた研究では、ネタバレがあった方がその小説をより楽しめたという被験者が多かったということも報告されている。そのため、一般的な感覚と、心理学的な研究とが推理していることも分かってくることになった。ただ、ネタバレに関しても、善か悪かという白黒の二値しかないというのではなく、多少のネタバレであればそれが楽しみにも成るということなんでしょうね。また、ネタバレも根幹に関わる部分(例えば、推理小説の犯人、どんでん返しの内容)ではないものであれば、逆に興味をそそることになる、ということなんでしょうね。

ということで、白黒の二値ではなく、アナログ的な「丁度良い加減」が必要ということなのだと思いますが...→「ケータイ刑事」では、「犯人は誰か?」ということは直ぐに分かってしまう構成となっている物語が多く、そのトリックや動機がとんでもないものであるということから、「推理小説」「ミステリー」で嫌われるネタバレとはあっても無くても、という気がするのですが...

英語では「Spoiling」、ドイツ語では「Verderben」、フランス語では「Gâter」、イタリア語では「Guastandosi」、スペイン語では「Estropeando」、ポルトガル語では「Deteriorando」、中国語では「劇情洩露」または「素材暴露」と言う。

マジシャン」:「手品師」または「奇術師」と言うこともある。マジック(手品、奇術)を行う人のこと、またはそれを職業としている人のことを言う。尚、「マジック」「手品」「奇術」と言う言葉は同義語であるため、「手品師」「奇術師」「マジシャン」は同義語であるが、近年では、その芸(手品、奇術、イリュージョン)の内容によって、言い分けられることもあって、それぞれ別の名称で呼ばれることもある。→トランプなどのカード・マジックをする人を「カーディシャン」、コイン・マジックをする人を「コインマン」、イリュージョンを行う人を「イリュージョニスト」などと呼ばれている。但し、これらの名称は、上位概念である「手品師/マジシャン」をより細かく分類した言い方であって、大分類では全て「手品師」「奇術師」「マジシャン」ということに変わりはない。

いずれにしても、エンターテイメントの世界で「マジック(手品、奇術)」という芸を見せるエンターテイナーである。

英語では「Magician」と言うのが一般的であるが、「Juggler」若しくは「Wizard」と呼ばれることもある。但し、「Juggler」は詐欺師という意味が強く、「Wizard」は魔法使いという意味が強い。(とは言っても、何となくこれらの言葉が使われるのも分かりますが...)また、ドイツ語では「Magier」、フランス語では「magicien」、イタリア語とスペイン語では「mago」(但し、発音は異なる。)、ポルトガル語では「Mágico」、中国語では「魔術師」という。



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb251eea876d

この記事へのトラックバック一覧


「LE CARROSSE D'OR」

(2012/05/15 Tue)
表題の作品は1953年のフランスとイタリアの合作映画「黄金の馬車」である。日本では長年劇場未公開であったが、1991年1月になって、ようやく劇場公開された作品である。音楽はルノワールガ聴きながら脚本を書いたと言うヴィヴァルディの音楽を全編に散りばめていて、18世紀・スペインの植民地だったペルーを舞台にした作品である。映像叙事詩と言うことの出来る良作であって、上手く描かれている作品である。

作品データを記しておくと、時間は103分、原作はプロスペル・メリメ、監督はジャン・ルノワール、脚本はジャン・ルノワール、ジャック・カークランド、レンツォ・アヴァンツォ、ジュリオ・マッキ、ジネット・ドワネルの5人、撮影はロドルフォ・ロンバルディとクロード・ルノワールの2人、音楽は、アントニオ・ヴィヴァルディ、アルカンジェロ・ユレッリ、オリヴィエ・メトラの3人である。そして出演は、アンナ・マニャーニ、オドアルド・スパダーロ、ポール・キャンベル、ダンカン・ラモント、ラルフ・トルーマン、ナーダ・フィオレッリ、ジョージ・ヒッギス、ジゼーラ・マシューズ、リカルド・リオリ、たちである。

18世紀、スペインの総督・フェルディナンが支配する南米・ペルー。総督が本国から黄金の馬車を取り寄せたが、それと一緒にやってきたのは、イタリア人のドン・アントニオが率いるコメディア・デラルテ一座であった。彼らは即興仮面劇団として旅を続ける旅芸人の一座であった。また、一座の看板娘のカミーラに恋して、一座と同行する騎士・フェリペもそこにいた。しかし、一座の公演は全く受け入れられず、観客は客席にいた人気闘牛士・ラモンの方が注目されるという有様だった。それに怒ったカミーラがラモンを挑発した時に、初めて喝采を受けたが、興行的には全くだめだった。そんな所に、総督が宮廷での公演話が届けられた。そして、総督はカミーラを気に入り、彼女を大舞踏会にまで招待する熱の入れようだった。これに、今まで総督の寵愛を受けていた侯爵夫人・イネスは面白くなかった。また、フェリペはカミーラが自分を振り向かなくなったことから軍隊に志願して一座を去った。が、今度はラモンがカミーラに言い寄るようになった。一方、総督はカミーラに夢中となり、黄金の馬車をカミーラに与える、とまで言った。が、流石にこれには行きすぎという声が侯爵から出て、総督を罷免するという話に発展してしまった。そんな所に現れたカミーラは、侯爵夫人との間で喧嘩に発展して大混乱となってしまう。結局、黄金の馬車てせカミーラは帰っていった。が、カミーラはその後でラモンから激しく口説かれ、軍に入ったフェリペが帰ってきて、総督は侘びを入れるためにやってきて、3人が鉢合わせとなり、ラモンとフェリペは決闘を始めてしまった。ドン・アントニオはカミーラに逃げるように言うが、カミーラはそれを拒否した。大騒動になったことで、ラモンとフェリペは逮捕され、総督も罷免が確実と噂されるようになったが、カミーラが行動した。大司教と共に宮殿に黄金の馬車で乗りつけたカミーラは、その黄金の馬車を教会に寄付し、来たるミサで歌うので皆を招待したいと申し出た。で、ミサの日、ドン・アントニオ一座が公演する中、カミーラが歌い、ことは丸く収まった。しかし、そこにはカミーラを追いかけていた男たちの姿はなく、カミーラは、自分には舞台しか無いということをって、一抹の寂しさを感じていた。

本作は賛否両論が極端な作品の一つでもあって、ルノワールの最高傑作と評する声がある一方で、駄作と気の捨ててしまう意見もある。賛否両論あるということは珍しくないが、本作の場合はそれが極端過ぎて、中間的な意見が殆ど無いというのは珍しいところである。(が、このような実質的には二値しかない評価がされているのは、「0」か「1」かというデジタル時代のような気がする所でもある。)

ヴィヴァルディの音楽というと、有名なのは「四季」であるが、それ以外のヴィヴァルディの音楽も色々と素晴らしいものがあると言うことが分かるのをはじめ、色々と見所があるだけに、一度鑑賞してから賛否どちらにということを口にするのが宜しいかと...(筆者は肯定派(賛成派)ですが...)



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb1bf9f47a2d

この記事へのトラックバック一覧


「CYNARA」

(2012/05/15 Tue)
表題の作品は1932年のアメリカ映画「シナラ」である。日本での劇場公開は1933年6月であった。R・ゴーア・ブラウンの原作小説をK・ヴィダーが綴ったメロドラマである。

作品データを記しておくと、時間は78分、白黒作品である。原作はロバート・ゴーア・ブラウン、監督はキング・ヴィダー、脚本はフランセス・マリオンとリン・スターリングの2人、撮影はレイ・ジューン、音楽はアルフレッド・ニューマンである。そして出演は、ロナルド・コールマン、ケイ・フランシス、ヘンリー・スティーヴンソン、フィリス・バリー、ヴィヴァ・タターセール、フロリン・マッキニー、クラリッサ・セルウィン、ポール・ポルカシ、ジョージ・カービー、ドナルド・スチュワート、ウィルソン・ベンジ、たちである。

ロンドンで弁護士をしているジム・ワーロックは、妻・クレメンシィ一筋の真面目な男であった。そして7回目の結婚記念日を迎えることになったが、その前夜、クレメンシィは妹のゴーラを恋愛沙汰から遠ざけるために、ヴェニスに旅立ち、ジムはロンドンに一人残されることになった。で、友人のジョン・トリングに誘われて、ごく普通のイタリア料理店に食事に行った。そして、その席で臨席で食事をしていた2人のマヌカンと共に楽しいひとときを過ごし、その後で映画に行った。そして、マヌカンのドリスに心を惹かれた。また、ジムは女子水泳競技の審査員に選ばれ、それに出場していたドリスに一等賞を与えた。その時にドリスは足をくじいたこともあって、ジムはドリスに急接近して仲良くなった。ドリスも、ジムに妻が居ることを知りながら、ジムに恋心を抱いた。で、クレメンシィが帰ってくるまでということでつきあうようになって男女の関係になった。が、ジムは、妻が帰ってきたらきっぱりと別れるつもりでいた。やがて、クレメンシィが帰ってきたことから、ドムはドリスに別れを告げた。が、ドリスは既にジムなしでは生きていられないほど愛していて、妾でで良いから会うことだけを求め、次に会う日を決めた。が、ジムはそれも断った。そして約束の日、やはりジムはやってこなかった。で、ドリスはそれに絶望し、毒を飲んで自殺してしまった。この一軒は裁判沙汰に成って、ジムは法廷に証人として立つことになった。裁判結果は、ジムは罰を受けることは無かったが、世論が彼を大バッシングした。で、ジムはロンドンを去って、1人で南アフリカに行くことを決めた。妻・クレメンシィはジムと分かれることを決めたが、ジョンが彼女を説得し、ジムが激しく自責していることを思って、ジムを慰めようと、出帆間際の汽船に乗り込み、一緒に南アフリカに向かった。

派手な所が一切無く、地味であるのだが、品のある形で物語が進んで行く。じっくりと人間ドラマとして描かれていて、細かい所にまで気を使ったK・ヴィダー監督の演出も味がある。

時間的には中編の長いものということもあって、なかなか見やすい作品である。製作から80年という歳月が流れたが、クラシック・メロドラマとしてチェックしておきたい1本である。(が、LDではリリースされていたが、DVD化されていないですが...)



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb1b34ba7a11

この記事へのトラックバック一覧


DAVE LOGGINS『APPRENTICE (IN A MUSICAL WORKSHOP)』

(2012/05/15 Tue)
表題のアルバムは1974年に発表された彼の2nd.アルバムであり、かつ、唯一のチャートインを記録したアルバムである。(一発屋という形のヒット・シングルも本アルバムから生まれている。)彼はKENNY LOGGINSの従兄弟であって、カントリーの本場・ナッシュビルを拠点にしているミュージシャンである。サウンドの方はポップ寄りのカントリーである。本アルバムはBillboardでは最高位53位記録し、カナダでは74位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Someday』『My Lover's Keeper』『Sunset Woman』『Let Me Go Now』『So You Couldn't Get To Me』『Please Come To Boston』『Girl From Knoxville』『Second Hand Lady』『My Father's Fiddle』『Wonder'n As The Days Go By』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。通算で3枚目のシングルとなる1st.シングルの『Please Come To Boston』がBillboardで最高位5位を記録して、1974年の年間シングル・チャートには65位にランクインしている。また、カナダでも4位を記録する大ヒットになった。(結果的にはこの曲の一発屋になった。)続く2nd.シングルの『Someday』はBillboardで57位、カナダで83位を記録しているが、3rd.シングルの『Girl From Knoxville』はチャートインしなかった。

お薦め曲は、彼の代表曲である『Please Come To Boston』、シングル曲の『Someday』と『Girl From Knoxville』、更に『Let Me Go Now』と『Second Hand Lady』をピックアップしておく。

サウンドの方はカントリー・テイストのするポップなものである。そのため、キャッチーで聴きやすい曲が多く、親しみやすいメロディラインで楽しませてくれるアルバムとなっている。(従兄弟のロックなサウンドとは全く別物である。)また、彼のボーカルも優しさを感じられるもので、そっと包み込んでくれるものであって、安心して聴いていられるものである。

本アルバムからの大ヒット・シングル『Please Come To Boston』の一発屋ということになってしまったが、聴いていて安らぎを感じさせてくれるシンガーであるため、一発屋になって閉まったのが残念なところである。

ポップで聴きやすいサウンドであるので、ボーカルものがお好きな方、カントリー系がお好きな方だけで無く、万人向けのものであるため、一次は聴いておいて貰いたいと思うシンガーである彼の代表作である。



この記事へのトラックバックURL

http://meichiku-mill.fruitblog.net/tb/?4fb10f50eb007

この記事へのトラックバック一覧


Copyright© 2004 iBRIDGE Corporation All Rights Reserved.
ペット Webマーケティング Tremiiで評価・比較 クーポン ブログランキング 保険選び 麺屋直送便